漆喰(しっくい)のメリット その2
前回につづき漆喰(しっくい)良い部分と悪い部分のご紹介です。
漆喰のメリットで次にお伝えしたいのが、「抗菌作用と消臭機能」。
漆喰はphが高く強いアルカリ性の壁材です。このアルカリ性が臭いや病気の元になる、カビや細菌、雑菌を抑制します。
みなさんもニュースでご覧になったことがあるのではないでしょうか。鳥インフルエンザが発症した飼育場で、白い粉を土壌に散布している映像を。あの白い粉は「消石灰」と言われるもので、高い殺菌・消毒効果があるので散布しています。
漆喰はその「消石灰」が主な原料になる壁材なので高い抗菌性があり、消臭機能も有します。まるで天然の空気清浄機みたいですね。そのため生活臭をはじめ、カビ臭い匂いや汗臭い匂いなどは壁紙を貼ったビニールクロスの部屋に比べ圧倒的に少ないのがメリットです。
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漆喰(しっくい)デメリット その2
ではデメリットは?弾性が無く、割れやすいという点でしょうか。
塗った漆喰が乾燥して硬くなるのは、気硬性という性質で、空気中の炭酸ガスを吸ったり、吐いたりを繰り返して硬化します。空気を利用して硬くなるから「気硬性」と言います。
実は漆喰はこの空気中の炭酸ガスを吸ったり、吐いたりを繰り返し、消石灰の元の姿、石(石灰岩)に戻っています。
石は硬いですよね?だから漆喰は弾性力(曲げ強度)は無いんです。なので漆喰が塗ってある下地が動くと割れてしまいます。例えば地震ですとか・・・
逆に言えば漆喰を塗る場合は、動かないよう下地をしっかり作る事が大事ということになります。
では漆喰自体を割れにくくする方法はないのか?もちろんあります。ただしそれには樹脂(ボンド)の力が必要に・・・
ボンドを入れれば曲げ強度は高くなりますが、漆喰の持つ良い性能「呼吸性能(調湿性能)」が低下します。
漆喰の事ならお問わせください!