近畿壁材 | たたきは何故強度が出るのか?
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匠に役立つ塗り壁ブログBLOG

2018/09/26(水曜日)たたきは何故強度が出るのか?

弊社商品の中でも、非常に人気の高い土間たたき。

昔ながらの原材料を守り、重吉たたきの名で販売していますが、使用箇所についての質問が多いです。
「土産物屋の内装の土間なんだけど使用出来ますか?」
「茶室とかではなく、自宅の犬走りなので、よく歩くのですけど大丈夫ですか?」

答えとしては、表面の施工方法など若干の注意点はあるのですが、強度的には大丈夫です。

では何故、土と石灰とにがりだけなのにそれだけ強度が出るのかというと・・・(勿論商品に使用する原材料は一つ一つ吟味して配合しているものですが)
原材料の土は、実際には土という物質だけではありません。厳密にいうと土と水と空気です。道端の土を手ですくうと必ず土と水と空気が入っています。これは土の隙間に液体の水と気体の空気が混じっている事になります。
土間たたきはこの隙間の中の水分を少なくし、密集度を上げているのが、強度UPに繋がっています。
例えば、アスファルトなどで舗装されていない土の道で、よく通るところは、踏みしめられて密度が上がり硬くなります。ここに雨が降っても水たまりが出来てしまいます。
しかし山の中などで、踏みしめられていない土の部分に雨が降っても水たまりは出来にくく、地面に吸収されていきます。その状態で踏みしめるなどするとへこんだり、変形してしまったりするので強度が弱いという事になります。
土は元々、岩石のかけらや岩石が風化したものですが、岩石の状態に近づけているというイメージでしょうか。

これは壁材も同じことで、漆喰の押さえ工程はまさにこの理屈です。何度も押さえる事によって密度を上げ強度を出し、吸水率も下げる。究極は磨き仕上げという事になります。

しかし現実の施工ではそこまで出来ない事も多いので、ケミカル(樹脂等)の力を借りて素材の隙間を補強したり、素材同士の結びつきを強くしたりしている商品が色々販売されています。
弊社はお客様の求めているものに合わせ、ご提案させて頂きます。

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