建築様式の変化や、壁材の保護の観点から弊社でも撥水剤をはじめ、塗料系の商品が増えて来ました。
ですので今回は塗料の種類や、その取扱方法についておさらいしてみたいと思います。
塗料は大きく分けて2つの種類に分かれます。
水系塗料(水性)と溶剤系塗料(油性)です。水系塗料なら塗料になる元(樹脂)と水が混ざっている事になります。逆に溶剤系は樹脂とシンナー(有機溶剤)になります。
一般的には溶剤系の方が耐久性や耐光性の面でも長持ちするとされています。ですので屋根や外壁に使用される事が多いです。一方水系塗料はあまり臭いも気にならず、内装でも使用可能でその扱いやすさから需要がどんどん伸びていると思います。
しかし耐久性や耐候性でより重要なのは樹脂の種類でフッ素樹脂系、シリコン樹脂系、ウレタン樹脂系、アクリル樹脂系などに分かれ、それぞれの樹脂を主剤とした水系と溶剤系に分かれます。
※フッ素樹脂系だけはほぼ溶剤系だけだと思いますが・・・
同じアクリル樹脂なら溶剤系の方が長持ちしますが、溶剤系のアクリル塗料と水系のシリコン塗料ならシリコン塗料の方が性能が良い場合もあるというような事があります(勿論商品内の樹脂量とかも大きく関わりますが)
ですので使用したい箇所や、耐久性によってきちんと専用品を使用したほうが、後々メンテナンスにかかるコストが変わりますので注意したいところです。
扱いやすさはだんぜん水系塗料になります。
使用した刷毛などは、水系塗料であれば水で洗い流した後に、食器用洗剤などで優しくもみ洗い乾燥させればいいですが、溶剤系の場合はペイントうすめ液や溶剤系でもラッカーを使用した場合はラッカーうすめ液で洗浄しなければいけません。さらに放っておくとガチガチに固まり元の刷毛に戻すことは困難になったりします。同様に廃液の廃棄の仕方も違いますので、やはり水系の方が扱いやすいですね!
今後は水系塗料でもどんどん性能が上がり、水系塗料が主流になると思いますので、弊社も開発をすすめ、扱いやすく性能も十分にある撥水剤や強化剤を皆様にお届け出来ればと思います。