カラー漆喰で人気なのが黄色の漆喰!
大津壁(おおつかべ)などでもよくお問合せ頂く「黄色い漆喰壁」
漆喰内に黄土を入れたり、壁カラーなどの無機顔料を入れたりして着色します。
今回は、伝建地区にある古民家改修での内装への黄漆喰ということで現場へ訪問させて頂きました。この業者様とは以前も土塀の改修で黄漆喰があり城かべ漆喰に黄色の顔料を入れて施工頂き、色ムラも少なく見事に施工頂いた業者様です。
今回は、内装で下地は土中塗り、島かべに壁カラー黄を入れて調合するそうです。
手前の写真ぐらいの色にするそうです。
見本は、島かべ漆喰に当社販売の壁カラー黄色を入れて調合しています。
配合は、島かべ20kgに壁カラーを5%(1kg)だそうです。
下地の中塗り土から改修(塗り直し)をしているので仕上はもう少し先になるそうです。
土の上に色漆喰を塗る場合は、やはり「水引き」をコントロールするのが難しく、下地の水引きによっては色ムラなどが発生します。
水引を調整する為に、シーラー材島かべドライストップなどを用いて水引を止める方法もありますが、色漆喰の場合は、ドライストップの塗り方により水引も変わり、これも色ムラの原因や、ドライストップの塗り跡が表面に出たりする場合もあります。
このような場合は、ボードベースが役立ちますが、現場によっては昔ながらのやり方でということでボードベースや島かべドライストップも利用できない事も多々あります。
で・・・このような場合はどうすれば?となりますが、ここは砂漆喰「島かべ砂漆喰」
そこで登場するのが「引き糊」です。
引き糊は製品としては販売していませんが、土壁などの水が引く下地に、糊(海藻糊)の濃い材料をしごき塗りし水引をコントロールします。土壁の場合でも、漆喰の場合でも使う工法です。ある種、昔ながらのシーラー材のような感じですかね?
材料の性質上、糊は水持ちを良くします。糊を増やせば、水の引く下地にも塗れるので便利ですが、残念ながらネバくなって厚く塗ることができません。糊が濃くなればなるほど薄塗りになります。
その性質を利用して
例えば・・・
高級島かべ1袋に寒水石の1厘を10kgと島かべ角又1袋~2袋程度入れて糊の濃い薄塗り砂漆喰を作ります。
※糊加減は、下地の水引き加減で変えてください。
これを、土壁の下地にしごき塗りし、通常塗る色漆喰を追い掛けで塗ります。
※乾燥させないように注意して下さい!すぐに追い掛けないとブツがでます。
話がそれましたが、色漆喰を塗るには水が一定に引くボードベースか、糊の濃い漆喰に追い掛ける引き糊工法が良いのではないかと思います。
完成すればまた見せて頂こうと思います。