黒で空間を統一しターゲット層に合う空間に
依頼いただのは建築デザイナー様。店舗をリフォームして新しくBARにする計画です。
ターゲットは40代以上に設定しており、オーナー様の店舗イメージは「ターゲット層にささる大人の落ち着き」。なので、インテリアも黒でアンティークなものにするそうです。
このオーナー様の意見を元にデザイナー様が描いた空間が黒で統一した店内。落ち着きを感じてもらうため、素材にはナチュラルなものを採用し、かつその素材感が表現できれば、ターゲット層が好む、ちょっと贅沢な空間を創れるのではとの要望です。
デザイナー様のご要望をお聞きし、当社が提案した素材は「漆喰」。黒い自然素材の「漆喰」で、素材感あるデザインにすることをご提案し、開発をスタートさせました。
色がムラになりやすい漆喰
開発をすすめる上で難しかったのが着色です。「漆喰」は性質上、着色すると色がムラになりやすいためです。
色ムラは色の濃い部分、薄い部分が施工した壁面にまだらに発生し、濃い色に着色した時ほどよく目立ちます。
この度は色の濃い、黒に着色するため色ムラができる限り発生しないように調合するに苦労しました。
そんな色ムラの難題をクリアし、デザイナー様に提案したデザインサンプルが下記になります。
素材感の部分は、「中塗り漆喰」で表現しました。
日本の漆喰は上塗り用と中塗り用の文化があり、中塗り用漆喰には「砂」が素材して調合されています。素材感を表現するために、この度はかなり粗い砂(骨材)を混ぜて表現しました。
サンプルを見せながらオーナー様と打ち合わせしていただいた結果、採用が決定したので、これから施工していただきます。
当社では壁材や床材で、お客様の建築イメージ、コンセプト、ニーズに合う空間デザインをご提案をしております。
多彩な空間を彩る壁や床の質感、表情をゼロから開発し、形にします。
「こんな感じにしたい」「こんな風にならないかな」「こんな仕上がりになれば実現できるかも」などがあればご相談ください。