自然美空間を淡路島の「土」で表現
オーダー壁の依頼いただいたのはリフォームを検討中の海外雑貨を扱う店舗オーナー様。
オーナー様はもともと当社ショールーム「SHIDO」にご興味をお持ちで、その理由は土で作られた空間を体感してみたい想いがあったからです。
実際にショールームに来ていただき、土の空間を体感したオーナー様は感動してくださり、依頼をいただきました。
「土の空間」にオーナー様が興味があったのは、店舗をリフォームするにあたり、洞窟の中のような自然美を感じる空間にしたいという考えがあったからです。
ですので、この度の依頼内容は洞窟の中を表現できる壁材、床材です。
研究・開発は重量と定着との両立が難題
この壁を研究・開発する上で難しかったのは壁への定着力です。施工する下地は石膏ボードで、コンセプトは「洞窟の中のような空間」なので天井にも施工することになります。洞窟の中を表現するには岩のゴツゴツした感じを壁で表現する必要があり、ゴツゴツ感を出すには塗り壁材を厚く塗らないと表現できません。
しかし、厚くすればするほど材料がどんどん重くなり、壁に定着する力も必要になります。この度施工予定の店舗は壁だけでなく、天井にも施工するため尚更必要になります。
コンセプトの実現には壁材を厚くする必要があり、天井にも施工する。しかし、厚くすれば壁材の重量は重くなり定着力が弱くなる。この相反する部分を両立させるのはかなり大変でした。
岩のゴツゴツ感を表現するには削り落とす施工方法を採用することになりしたが、削った時、全体が削れてしまうとゴツゴツにならないため、削れが深いところと浅いところができるように材料調整するのも難しかったです。
このような難題をクリアし、お客様にサンプルを提出し、採用が決定したデザイン壁が下記になります。
施工後の完成店舗が下記です。
当社では淡路島の「土」を素材にした壁材や床材で、お客様の建築イメージ、コンセプト、ニーズに合う空間デザインをご提案をしております。
多彩な空間を彩る壁の質感、表情をゼロから開発し、形にします。
「こんな感じにしたい」「こんな風にならないかな」「こんな材料、仕上がりになれば実現できるかも」などがあればご相談ください。