年月が経過した山肌のような表面 内部・外部どちらにも使用できる壁
エコやSDGsの観点から建築でも「自然を感じる空間」というコンセプトが増えてきているようです。
そんなコンセプトに合う空間を創るとなれば、例えば植物を置いてみたり、木(木材)が見える天井にしてみたりなど、方法はさまざまあります。
自然を感じる空間づくりで壁に着目しているデザイナーや設計士様より、
「表面が荒々しい感じで土っぽくしたい」
「ゴツゴツした土のような表面の壁はできますか?」
とお問わせいただいたことが数回あります。そんな時に提案しているのが左官仕上げの中の一つ「掻き落とし」です。
弊社の地元、淡路島の砂を壁材に混ぜて壁に塗り、ある程度乾燥してから、表面を削り落とす仕上げ方法です。
表面を削ることで表面に混ぜた砂が良く見えるようになり、凹凸もはっきり出て荒々しい、力強い雰囲気になります。
■通常の壁材で掻き落としはできない
「掻き落とし」はどちらかと言えば伝統的な左官仕上げの方法になります。昔は施工をお願いされた左官職人が自分で材料を調合していましたが、現代に継承されていません。
「掻き落とし」は仕上げに表面を削る工程があり、砂などが混ざった重い材料を厚く塗る必要があります。
通常の塗り壁仕上げ材に砂などを混ぜて塗れば、重さに耐えられず、塗った材料が下に落ちてしまいます。
また、仕上げまでの工期の問題もあります。塗れば終わりではない、最後に表面を削る工程が有る掻き落としは、塗ってある程度材料が固くなってからでないと削る事ができません。
長年、左官材料にたずさわってきた当社のノウハウを活かし、重い材料を厚く塗っても落ちない高い接着性、塗ったその日に仕上げまでするための乾燥時間、内部・外部どちらにも使用できる耐久性なども考慮した掻き落とし専用材料を開発しました。
土のような感じ、土っぽさを出せる「自然を感じる空間」を創りたい方はご相談ください。