お客様(建材店)様の倉庫をお借りして、漆喰壁の改良検討会を行いました。
改良といっても今までの製品の改良ではなく、新たにオリジナルの漆喰を作りたいという要望から勉強会を開催することになりました。
漆喰と言っても、様々なタイプのものがあり、当社の得意分野でもある「土」を使った土漆喰について勉強しました。
まずは、平面への施工で、糊加減やすさの加減を参加頂いた皆さんに塗ってもらいながらご意見をお聞かせ頂きました。
土漆喰の場合、昔ながらの大津壁同様、社内での試験では糊無しでも塗ることが出来たので、糊無しで塗って頂くと確かに塗ることは出来ますが、例えばパターンの場合などは、綺麗なパターンがつきにくいことや、1月の寒さなので大丈夫かと思いましたが、大壁では水引が早く苦戦するのではないかという結論になりました。
海藻糊は、通常数%しか混入しないのでさほど影響が無いかと思いましたが、1%3%6%と糊量を変えながら塗りましたが、かなり塗り加減の違いに驚きました。
また土漆喰の難しさは、出隅と入隅での鏝の当たり方による肌目です。冬場などはテカリが出るので色々なパターンで検証しました。
出隅・入隅も問題なくいけそうです。
様々な材料と様々な道具を用いて、半日と短い時間でしたが土漆喰の新たな製品開発に役立つ検証ができました。
もちろん、それには高度な左官技術も必要で、材料と技術の両輪で考えて行きたいと思います。
今回使用した下地は、ボードベースです。ボードベースは、漆喰専用に開発した下地の水引を抑え、均一に水が引く特長から、色漆喰などの色むら対策にもなる下地材です。
今回使用した攪拌機の羽根は、漆喰専用に作られたYOSHIDA式攪拌羽根です。
ご興味のある方は、下記のリンクよりご覧下さい。