冬は左官仕事には強敵ですが、工期の関係上、施工しなければいけない事もあります。
今回は土間のたたき風材料「ウルトラソイル」を施工した現場にお邪魔しました。
シーラー処理や墨出し等の事前処理は前日までに終わらせて頂いています。
私がお邪魔した時は塗り付けも押さえも終わっている状態でした。
18㎡ほどの現場ですが、左官職人様は「塗り付けは2人で2時間ぐらいで十分だったよ」とおっしゃっていました。
さらにこの現場はよりたたき風に見せる為に、大きい骨材(塗り厚が15㎜なので以内に収まるもの)を塗り付けた後に、ばらまいて押さえています。
さすが本職の方々ですね。慣れている作業は本当に早い!
しかしウルトラソイルはここからが本番です。
意匠をたたき風に見せ、さらに高強度で後々ボロボロと削れたりしないのを両立する為に、拭き取り作業があります。
気温は5℃は下回っていないと思いますが、塗りつけてから4時間後ぐらいにスタイロフォームを置いてもあまり型もつかず乗れる状態になり、いざ拭き取り開始です。
今回は屋内で風も抜けないので、少し拭き取りまで時間がかかりましたが、屋外や風が抜けるともっと拭き取りまでは早くなります。
たたき風に見せる為には、表面のノロが邪魔なので、左官刷毛でしっかり表面を荒らしながら混入されている砂利が見える程度に拭き取っていきます。
㎡数にもよりますが、全面先に左官刷毛で荒らして行く方が効率が良さそうでした。
その後、残ったノロをスポンジを何度も洗いながら表面を整えました。
埋め込んだ大きい骨材もしっかり見えていますね。
仕上げていくと同時に養生類も外しながら完成です。
冬場でも1日で仕上がって良かったですが、特に寒い時期は、この後白華する恐れもあります。
その場合は酸洗いの作業が別途必要になってきますので、元請け様や施主様への周知をお願いしたいです。
左官職人様の施工の感想は「強度を優先してるから仕方ないけど、ノロが少し多いから、拭き取り時の水替えが大変だね。水を大きいバケツで貯めておく等、水替え作業をスムーズにすればもう少し楽に終わるね。ただ本来のたたきの手間とは雲泥の差だけどね(笑)。古民家とか店舗には提案するよ」といったものでした。
お施主様に仕上がりも喜んで頂き、貴重な現場のお声も聴け、勉強になる訪問でした。
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