よく見かける黒漆喰が白くなってしまう色ムラ
出張中、お客様からの相談で黒漆喰壁の補修の現場にお邪魔しました。
壁自体には亀裂(割れ)も無く、浮きなども見当たりませんが、ただ雨がよく当たる場所は白く色ムラが出ています。
このような状態よく見かけますよね!
黒漆喰もやはり漆喰。雨が当たると白華(エフロ)します。
ちなみに白華は漆喰内部の石灰の結晶が水で溶け出し、壁表面で大きく結晶が育って残る現象で、漆喰に混ぜた黒色の墨が流れ出して白くなっているわけではありません。
どちらかと言うと、黒よりも石灰の白が大きくなって目立ってしまう現象です。
そんな白華にも2種類あって、施工後壁の乾燥とともに出てくるのが通称1次白華。乾燥後(完成後)雨などにより外的な水分の影響で出てくるのが2次白華です。
黒漆喰だけで起こる現象ではなく、実は白い漆喰も同じことが起こっているんですよ。同じ白色なので見えないだけ・・・・
私個人的にこの黒漆喰が白くなっている雰囲気が味わいがあってなんともいえない風情を感じますが、「真っ黒に直してぇ~」という要望は多くあります。
■元の真っ黒に戻す便利なご提案
そんなときにご提案するのが、「島かべ瑞黒(ずいぐろ)」です。
瑞黒は、黒漆喰ノロ掛け材料で、古くなった下地に「島かべプライマー」を塗布するだけで、その上に塗ることが出来る黒漆喰です。
もちろん、亀裂や浮きがあれば補修が必要ですが、綺麗に塗り替えるだけなら非常に便利な商品ですね!
今回の現場は、何かローラーか刷毛のようなものでノロを塗っているようにも見えました。
このような感じで、とりあえず黒くリペアしたい場合は黒漆喰専用リペア材「プロテクターB」もあります。
ローラーや刷毛で塗る「プロテクターB」は漆喰の呼吸を損なうことなく、撥水剤としての性能もあります。
撥水剤性能で雨を弾くため、雨に打たれても白くなる白華が起きません。黒いままを維持します。
もし雨に打たれる壁面なら「プロテクターB」の方が良いかもしれませんね。
このように色ムラになった黒漆喰を真っ黒に戻すには再び同じ黒漆喰「島かべ瑞黒」を塗るか、「プロテクターB」を塗るかの2パターンありますが、メンテナンスする壁が雨に打たれる箇所なのか、あまり打たれないのかで使い分けしてください。