納屋補修の場合、下地は土壁の事が多い |
左官様より一緒に改修予定の現場を視察し、施工工程を相談したいとのご連絡いただきいってまいりました。
現場は一般の納屋の外壁で基礎は三和土でつくっており、その上に土の大直し、セメント吹き付けで仕上げられておりました。
施主様は自身が子供の頃、基礎部分を当時の職人様と一緒に施工していたのでよく覚えているそうです。
セメント系仕上げ材は非常に水をよく吸うので、土下地との相性は悪く、雨がかりの多い部分から下地中塗り土に水がまわり、中塗り土が弱くなり、そこから浮いて剥がれ落ちている状態でした。
改修工程は既存のセメント吹き付け仕上げ部分全てと、下地中塗り土も弱くなっている部分はもちろん剥がし落とし、浸透性土壁強化剤「土強」噴霧、その後軽量厚付け中塗り漆喰「島かべドカっと!」、最後に漆喰押さえ仕上げになりました。
ただ、中塗り土の劣化状況によっては、新しく下地からつくり直す事も検討することになりました。
敷地がたいへん広いお家で隣にはもう一つ別の納屋があり、そちらの壁は施工後約60年経過しているのですが壁はしっかりしていました。
仕上げは「はんだ漆喰」、こちらの職人様の間では五分土とも呼びます。
私はその技術の高さに驚いたのですが、大壁を横から見ても波がいっさいなく、綺麗に押さえ込まれていました。当時の職人様の技術はすばらしいですね!
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