先日高山左官業組合様のイベントに参加時、スタッフの皆さんがこのマークの入ったTシャツを着ておられました。
金に眞かな?鎭(ちん・しずめる)だそうです。
なぜ?左官屋さんが鎭なのかお話をお伺いすると・・・昔はよく火事が起こっていたそうです。土蔵や民家を作っている左官屋さんが、自分が作った土蔵などを火事から守るため、左官組合が率先して火を消しに行っていたそうです。(今でいう消防団みたいなもの)
左官組合が、消防団のような組織を作って自分たちの作った作品を守る思いからこの「しずめる」の文字を使っていたそうです。
すごいいい話と思いませんか。感動!
それから話は続き・・・・
このお墓何か解りますか?
実はこれ高山左官組合さんの慰霊碑なんです。
左官組合組合員さんは、無くなったら名前を残しこの慰霊碑で祀られるそうで、毎年1回法要も行われているそうです。
高山法華寺
この話がまたすごくて、左側の墓石が高山にある「法華寺」さんの墓地から掘り出された【江戸屋万蔵】と言う方のお墓で、聞いた話ですがこの江戸屋さんが江戸から高山に移り住んで「左官業」を始めた方、ようするに高山の左官業の開祖みたいな人だそうです。
今から約140年ほど前(今年で147年といわれていたように思います)の方で今の高山の左官業の始まりは、この江戸屋さんがはじめられたそうです。
東京の人が高山で左官業。どうりで高山の建築はどこかモダンなのかも・・・・江戸文化が注入されたのかも!
【鎭(ちん・しずめる)】の文字の話や、この【江戸屋さんのお墓】の話を聞いて左官業の歴史と伝統文化に大きな感銘を受けました。お話をお聞かせ頂いた高山左官組合の皆様有難うございました。また、お墓の写真など撮影して失礼致しました。合掌!