最初は標準練り水量より少ない水量で練る
「土壁」「漆喰」などの仕上げ塗りに使用する材料やその仕上げ塗り材料を塗るために下地処理を行う「下地材」などは水で練ってからコテで壁に塗り付けを行います。
そんな壁に塗るために各材料を練る(混ぜる)時、ポイントがあります。
各材料には標準練り水量があり、標準練り水量は当然壁に塗る時にちょうどよい固さになるように明記されています。
しかし、いきなり標準練り水量で材料を練らず、練り始めは標準練り水量の80%程度の水量で練ってください。
これには二つ理由があります。
①粉末材料の小さな粒子まで潰れ、混ざり残りができにくい
②固い材料に少しずつ水を加える事により、自分が塗りやすい固さに調整できる
※仮に練り水量を加えすぎて、壁に塗れないほど柔らかくなった材料には粉末材料を足して固くするしか方法はありません。
①は80%と少ない水量で固めに練ることによって小さな粒子まで潰れます。標準水量でいきなり練ると小さな粒子が潰れておらず、壁に塗った時、小さな塊が出てくることがあります。
塗りながらこれを取り除くのは非常に手間です。
固く練るので大変な作業ですが、後の塗る作業が楽になると思って取り組んでください。
②は固く練った材料に水を加えながら混ぜた方が、自分好みの固さに調整しやすいためです。
水を加えすぎて、壁に塗れないほど柔らかくなった材料は粉末材料を足せば固くできますが、調整方法として好みの固さにする微妙な調整は難しくなります。
以上二つの理由があるため、各粉末材料を練る(混ぜる)場合はお試しください。