あく止め処理が重要 処理せず塗ると必ず出ます
木が素材の「べニア」「コンパネ」の上に漆喰、土壁などのお考えの方に注意していただきたい事があります。
それは「灰汁(あく)」です。
「灰汁(あく)」は水を経路に表面に上がってくるのですが、塗り壁材は水で練った材料を壁に塗って、乾燥するまで水分を保持しているため、
対策をせず塗り壁材を塗ると、木のアクが上がってきて、表面がシミのようになって仕上がってしまいます。
こでは当社独自に木が素材の下地「べニア」「コンパネ」に対し、あく止め効果が高かった処理に順位ご紹介します。
塗り壁専用クロスで下地処理
一番あく止め効果が高かった下地が「塗り壁シート」
このシートを一般的なクロスを貼る時と同じように「べニア」や「コンパネ」などに貼り付け、貼り付けた糊が乾燥後、漆喰や土壁を施工します。
このシートを利用した場合、あくは完全に止まっていました。
あく止め剤入りプライマーと下地材の併用
次に効果があったのがあく止め剤入り製品の併用です。
まず、べニアなどにあく止め剤入りの「島かべプライマー」を塗布し、乾燥させます。
その後、あく止め剤入り下地材「ボードベース」を塗り下地処理する方法です。
ただし、この処理方法であくが止まった試験サンプルもあれば、止まらず表面まであくが出てた試験サンプルもありました。
プライマー処理のみは80%以上アクが出る
ほぼ止まらなかったのは、あく止め剤入り「島かべプライマー」塗布のみの下地処理です。
ほとんどの試験サンプルであくが上がってきました。
今回は木が素材の下地「べニア」「コンパネ」の下地処理についてご紹介させていただきました。
灰汁(あく)が非常に出やすい下地だということをご理解の上、下地処理方法や、場合によっては下地変更なども念頭に置き対策をお願い致します。