淡路島土と生きる その2 土の歴史は5億年
地球ができて土ができるまで41億年
□ 地球は約46億年前に誕生し、その頃にはまだ地球には岩石だけ
地球誕生から約41億年が経過した今から約5億年前そんな地球の岩石を母材に太陽熱と風雨により、大地がひび割れ、風化し有機物と混ざり合い地球で最初の土が誕生します。
その後約500万年前に人類の祖先が誕生し、洞窟や斜面に掘った横穴を住居として人類が土を利用し始めました。
旧石器時代、約300〜200万年前頃になると、ヨーロッパでは動物の骨や牙を支柱にし、小枝と土で壁を覆った住宅が現れ、日本では約1万2000年前に最初の土の造形として現存する最も古い、縄文土器が作られます
。
紀元前5000年頃になると、住宅への土壁が本格的に利用され、土器や日乾煉瓦などが作られるようになります。
紀元前3000~2000年頃のメソポタミアでは、絵文字を粘土版に記し、特別な用途により焼成煉瓦が造られ初め、アジアでも紀元前1000年頃には中国で瓦の作成や釉薬を施した陶器なども作られるようになり、その後朝鮮半島〜日本へも伝わり、その頃から日本でも埴輪や陶器が作られるようになり、稲作の発達などから土の利用が盛んになります。
◻ 地球の歴史47億年を1年とすると
以前、地球の歴史として面白い話を聞きました、地球の誕生から47億年、土が誕生して5億年、地球誕生から現在までを1年とすると土の誕生は、11月28日頃で人類の誕生は大晦日12月31日の11時頃となり、文明が発達した20世紀はたった1秒です。
1月1日:地球が誕生
2月9日:地殻が安定し陸や海ができる
8月3日:今の世界の基盤となる大陸が誕生
10月29日:大陸が分裂し始める
11月20日:魚類が誕生する
11月28日:植物や昆虫、両生類が陸にあがり、土が誕生する
12月13日:恐竜が誕生
12月26日:地球に隕石が衝突し恐竜が絶滅
12月31日10時40分頃:その後人類の始まり猿人が誕生
12月31日11時59分46秒:西暦がはじまる
12月31日11時59分59秒:20世紀がはじまり終わる
このように考えると、土ができて1ヶ月、そして1世紀がたった1秒・・・・
土が何かを考える前に、地球誕生から土の誕生までの壮大な地球の歴史があります
>では、5億年前にできた土が地球にしか無い理由?を調べました・・・
◻ 淡路土が生み出す大地の素肌、土のミュージアムSHIDO
国生みの大地、その大地が隆起し、突如現れたかのような空間を構成している土のミュージアムSHIDO
壁も床も淡路土から作られる剥き出しの大地の素肌は、新しくも懐かしくもある感触と、人間たる鼓動を震わせ、同時に安堵を感じさせるような感覚を五感で感じることができる空間である。
歴史と伝統の淡路土から湧き出る力、唯一無二のデザインそれは単なる建築資材を超えた存在として見る人の感性を刺激し続けます。
◻ 土のミュージアムSHIDOが手掛ける、淡路土が生み出すアート、地文(JIMON)
地文(JIMON)とは淡路土が作り出す大地の紋様。
淡路島の大地のありさまであり、山や川、海、池などの表面の紋様であり、淡路島の自然そのものを淡路島の素材で表現したテクスチャーである。
淡路島の大地の豊かさ、動植物の生命の息吹き、四季折々。
遥か昔から詩や絵画によって花鳥風月が表現され、淡路島は現代にもなおその美しさが届けられています。
淡路島の自然が作り出す美しさをありのまま表現するということは、これまで日本に伝わってきた芸術のように悠久に紡がれ続け、永久に届く力がある。
地文は、淡路土を使い生活のとなりで日々そのことを感じられる空間でありアートである。