淡路島土と生きる その5 土は何からできているの?
土は色々混ざっている
□ 土は何からできているの?
土は、岩が砕けた砂・シルト・粘土以外に動物や微生物の残骸、排泄物など有機物、それ以外に空気や水も含まれています。
砂と土の違いは、砂が小さくなると土になると思われがちですが、有機物の含有されているかも砂と土の違いには重要です。
□ 土を構成する物質
土粒子には、粗なもの(粗粒分)と微細なもの(細粒分)があり、大小粒子の混合の割合を土の粒度といいます。
土の種類は、粒径別の名称によって区分されており小さいものから
① 粒径0.005mm以下の粒子を「粘土」
② 粒径0.074~0.005mmの粒子を「沈泥(シルト)」
③ 粒径2~0.074mmの粒子を「砂」
④ 粒径2mm以上の粒子を「礫」
土は、粘土分・沈泥分・砂分・礫分などがいろりろな割合で混じっています。この混じり具合は、土の粒度試験を行い粒径加積曲線や三角分類座標を用いて、土の分類を行うことができます。
また粒度によって、土の良し悪しを表現することもあり、含まれる土粒子の粒径範囲が広い土は、“粒度が良い”といいます。これは大きな粒子がつくる間隙にさらに小さな粒子が入り、密で安定な構造をつくりやすいからです。逆に土粒子の粒径範囲が狭い土は、“粒度が悪い”といわれ、密実につまりにくく不安定な状態にあります。これを定量的に評価するために、均等係数という量が定義されています。
◻ 淡路土が生み出す大地の素肌、土のミュージアムSHIDO
国生みの大地、その大地が隆起し、突如現れたかのような空間を構成している土のミュージアムSHIDO
壁も床も淡路土から作られる剥き出しの大地の素肌は、新しくも懐かしくもある感触と、人間たる鼓動を震わせ、同時に安堵を感じさせるような感覚を五感で感じることができる空間である。
歴史と伝統の淡路土から湧き出る力、唯一無二のデザインそれは単なる建築資材を超えた存在として見る人の感性を刺激し続けます。
◻ 土のミュージアムSHIDOが手掛ける、淡路土が生み出すアート、地文(JIMON)
地文(JIMON)とは淡路土が作り出す大地の紋様。
淡路島の大地のありさまであり、山や川、海、池などの表面の紋様であり、淡路島の自然そのものを淡路島の素材で表現したテクスチャーである。
淡路島の大地の豊かさ、動植物の生命の息吹き、四季折々。
遥か昔から詩や絵画によって花鳥風月が表現され、淡路島は現代にもなおその美しさが届けられています。
淡路島の自然が作り出す美しさをありのまま表現するということは、これまで日本に伝わってきた芸術のように悠久に紡がれ続け、永久に届く力がある。
地文は、淡路土を使い生活のとなりで日々そのことを感じられる空間でありアートである。