自然素材の素材感とやさしい色合いの空間で心地良さを
この度オーダーメイド塗り壁【AWASO】の依頼をいただいたのは工務店様。避暑地の山間に建設する別荘、内装壁のご相談です。
当社の依頼前の設計士様、オーナー様との打ち合わせで決定したコンセプトが「豊かな自然とのコラボで心休まる空間」。建築予定の場所は森に囲まれており、緑が映える素敵な場所だそうです。
このコンセプト実現のため、工務店様が設計士様やオーナー様に提案しようと考えたのは自然素材「漆喰」の塗り壁。
しかし、普通の「漆喰」ではなく、ご指定のカラー(色)で着色し、素材感が出る仕上がりして欲しいという依頼です。
この依頼受け当社がご提案したのは「骨材」を混ぜて素材をプラスし、仕上げ方はその「骨材」がより引き立つ仕上げ方法(塗り方)です。
その提案に共感していただいので研究をスタートさせました。
仕上り表面にツヤが出ないようにする研究
この度の研究・開発で大変だったのが「漆喰」が仕上がった時点でのツヤです。
「漆喰」は自然素材の塗り壁材のため、施工してから乾燥するまでに時間がかかる壁材です。
表面のツヤは水分が原因で、施工した「漆喰」の水分が表面に上がってきた状態で乾燥するとツヤとなります。
先ほども言ったように「漆喰」は塗ってから乾燥するまでに、その他壁材に比べ時間がかかります。要するに水分を持っている時間が長い壁材です。
なので、表面にツヤが出やすい特徴があります。
しかも、この度は「骨材」を混ぜるので、塗り厚が通常の「漆喰」よりも厚くなり、尚更乾燥までに時間を要するようになります。
ツヤが出ないように「漆喰」の調合を調整し、また、材料だけではすべてをカバーできないので、施工方法(塗り方)も試験を重ねました。
研究し、お客様に提出させていただいたサンプルが下記になります。
サンプルを設計士様、オーナー様含めご確認いただき、採用が決まりました。
こちらの現場の後、工務店様は弊社をに気に入ってくださり、その他物件のご相談を複数いただいております。
当社ではお客様の建築イメージ、コンセプトを実現する、壁材、床材のご提案をしております。
多彩な空間を彩る壁や床の質感、表情をゼロから開発し、形にします。
「こんな感じにしたい」「こんな風にならないかな」「こんな仕上がりになれば実現できるかも」などがあればご相談ください。