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「店舗デザインに使う壁材・床材」の記事一覧

2024/11/28(木曜日)避暑地の山間に建つ別荘 リビングの壁

自然素材の素材感とやさしい色合いの空間で心地良さを

 

この度オーダーメイド塗り壁【AWASO】の依頼をいただいたのは工務店様。避暑地の山間に建設する別荘、内装壁のご相談です。

当社の依頼前の設計士様、オーナー様との打ち合わせで決定したコンセプトが「豊かな自然とのコラボで心休まる空間」。建築予定の場所は森に囲まれており、緑が映える素敵な場所だそうです。

 

 

このコンセプト実現のため、工務店様が設計士様やオーナー様に提案しようと考えたのは自然素材「漆喰」の塗り壁。

しかし、普通の「漆喰」ではなく、ご指定のカラー(色)で着色し、素材感が出る仕上がりして欲しいという依頼です。

この依頼受け当社がご提案したのは「骨材」を混ぜて素材をプラスし、仕上げ方はその「骨材」がより引き立つ仕上げ方法(塗り方)です。

その提案に共感していただいので研究をスタートさせました。

 

仕上り表面にツヤが出ないようにする研究

 

この度の研究・開発で大変だったのが「漆喰」が仕上がった時点でのツヤです。

「漆喰」は自然素材の塗り壁材のため、施工してから乾燥するまでに時間がかかる壁材です。

表面のツヤは水分が原因で、施工した「漆喰」の水分が表面に上がってきた状態で乾燥するとツヤとなります。

先ほども言ったように「漆喰」は塗ってから乾燥するまでに、その他壁材に比べ時間がかかります。要するに水分を持っている時間が長い壁材です。

なので、表面にツヤが出やすい特徴があります。

 

 

しかも、この度は「骨材」を混ぜるので、塗り厚が通常の「漆喰」よりも厚くなり、尚更乾燥までに時間を要するようになります。

ツヤが出ないように「漆喰」の調合を調整し、また、材料だけではすべてをカバーできないので、施工方法(塗り方)も試験を重ねました。

研究し、お客様に提出させていただいたサンプルが下記になります。

 

 

サンプルを設計士様、オーナー様含めご確認いただき、採用が決まりました。

こちらの現場の後、工務店様は弊社をに気に入ってくださり、その他物件のご相談を複数いただいております。

当社ではお客様の建築イメージ、コンセプトを実現する、壁材、床材のご提案をしております。

多彩な空間を彩る壁や床の質感、表情をゼロから開発し、形にします。

「こんな感じにしたい」「こんな風にならないかな」「こんな仕上がりになれば実現できるかも」などがあればご相談ください。

 

■オーダーメイド塗り壁について 詳しくこちら・・・

 

2024/11/13(水曜日)長年地元に愛されてきた老舗洋食レストランに合う壁

落ち着きと伝統が伝わるレトロな空間

 

この度塗り壁オーダーメイド【AWASO】のご相談をいただいたのは店舗デザイナー様。

デザイナー様が手掛けているのは、創業60年を越える老舗洋食レストランのリノベーション。長年地元の方々に愛されてきた洋食レストランは白を基調とした店内で、落ち着きある、レトロな空間で美味しい食事を愉しめるのが人気です。

しかし、長年高い人気を誇る店内は人の出入りも激しく、内装の汚れ等も目立つようになってきたので、リノベーションの依頼がきたそうです。

オーナー様のご希望は古き良きレトロ感と落ち着きがある空間は継続しつつ、老舗の伝統も伝わる空間。それを今までの白が基調の店内とは異なるカラーと質感で表現して欲しいという要望です。

 

 

そんなご要望からデザイナー様が想い描いたのは「土壁」の表面テクスチャーと色。

「土壁」のテクスチャーの特徴はザラザラとした素材感があること。元の店内の白基調の壁表面は滑らか仕上がりだったので、イメージを変える意味でも良いのでは考えたそうです。

土壁の色は素材である「土」のあたたかみのある素朴な色。落ち着きを表現するにはピッタリです。また、レトロな雰囲気と伝統を伝えるという意味でも「土壁」は歴史ある昔ながらの壁材なので良いのではと感じたそうです。

そんな「土壁」を現場が飲食店なので、準不燃以上の材料として塗り厚5ミリ以下で作って欲しいというご依頼です。

 

準不燃対応と色出し、素材感のバランス

 

依頼を受けて研究・開発で苦労した点は、準不燃対応材料にするための素材選定。「土壁」は10ミリ以上施工すれば、準不燃材料として認められますが、この度の依頼内容は5ミリ以下です。

ですので、そもそも準不燃以上で認められている土以外の素材で、本物のような「土壁」を表現する必要がありました。

 

 

使用する素材によっては着色し、土壁に含まれる素材を混ぜても、リアルな「土壁」を表現できないので、素材選定には苦労しました。リアルな「土壁」が表現できないと、落ち着き、レトロ感、伝統などのオーナー様ご希望のコンセプトが表現できないためです。

何度も試験を行い、お客様に提出したサンプルが下記になります。

 

 

このサンプルでオーナー様とお打ち合わせし、最終的には色(カラー)だけ少し変更が入りましたが、採用が決まりました。

 

当社ではお客様の建築イメージ、コンセプトを実現する、壁材、床材のご提案をしております。

多彩な空間を彩る壁や床の質感、表情をゼロから開発し、形にします。

「こんな感じにしたい」「こんな風にならないかな」「こんな仕上がりになれば実現できるかも」などがあればご相談ください。

 

■オーダーメイド塗り壁について 詳しくこちら・・・

 

2024/10/31(木曜日)間接照明とジャズを流し、落ち着いた店内でゆっくりくつろげる空間

ゆっくりおくつろぎいただく空間をコンセプトにしたカフェ

 

当社にお問わせいただいたのは、カフェのオーナー様。

オーナー様がカフェ経営をする上で大切にしているコンセプトが「お客様にゆっくりおくつろぎいただける空間」。

そのコンセプトの実現のため、店内では間接照明やジャズを流し、ゆっくり落ち着いた雰囲気づくりをしているそうです。

この度、新しい店舗を出店するにあたり、自店の空間コンセプトに合う素材、材料がないか、あらためてご自身で探していたそうです。

そこでオーナー様の目に留まったのが、下記のデザイン壁。

 

 

オーナー様が「これだ!」と感じたポイントが店内に設置する、間接照明との相性。

この壁なら間接照明を当てた時、陰影がはっきり出るので、今までの店舗にはない、よりおくろぎいただける空間をつくれると感じたそうです。

ただし、上記のカラーでは自店のイメージに合わないので、イメージ画像をお送りくださり、そのカラーで制作して欲しい、特注色のオーダーです。

 

色出し試験と厚塗りのため、重い左官材料の定着力の実現

 

イメージ画像のカラー色出し試験に入りましたが、大変なのは「厚塗り」という点。

左官材料は乾燥時の色が仕上り色なので、「厚塗り」材料はなかなか乾燥せず、色出し試験に時間を要します。

 

 

もうひとつ苦労したのは、厚塗りで重い左官材料を、表面が滑らかなPB(プラスターボード)に施工するので、充分な定着力が必要になります。

仕上りテクスチャを変えず、店舗内でも問題無い定着力を出す試験は何度も行いました。

以上のような研究・開発のすえ、提出させていただいサンプルが下記になります。

 

 

 

オーナー様は「イメージどおり」と喜んでくださり、採用が新店への採用が決まりました。

当社ではお客様の建築イメージ、コンセプトを実現する、壁材、床材のご提案をしております。

多彩な空間を彩る壁や床の質感、表情をゼロから開発し、形にします。

「こんな感じにしたい」「こんな風にならないかな」「こんな仕上がりになれば実現できるかも」などがあればご相談ください。

 

■オーダーメイド塗り壁について 詳しくこちら・・・

 

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