大津壁の配合に決まった配合はない 配合の目安をご紹介
大津壁の歴史は古く、江戸時代から続く伝統的な工法で「色土」と「石灰」と「すさ」のみで施工します。
色土にも様々な種類があり、例えば粘土分の高い、黄土を「黄大津」や白土を使った「白大津」など様々な色の大津壁があります。
大津壁にも、「並大津」と「磨き大津」の2種類があり、今回は一般的に使用される「並大津」の配合をご紹介。
並大津は、磨き大津に比べると施工は簡単で、一般的によく使わていました。
現代では、あまり使用されることの少ない大津壁だからこそ、配合が分からないという方も多いのではないのでしょうか。
「灰土」と「引き土」の作り方
■「灰土」とは・・・下塗用の大津壁
配合は目安として、容積比で色土を約100L、石灰を約30Lの割合で混入し、麻すさは4㎏ほど混入します。
土と石灰を混ぜた状態で練り置きすると硬化してしまうので、土とすさのみを水で練って状態で1週間ほど練り置きすることもあります。
■「引き土」とは・・・上塗り用の大津壁
引き土の配合の目安は、容積比で色土を約100Lに対し、石灰を約10~30Lの割合で、麻すさは灰土と同じ約4kgほど混入します。
石灰の量は、冬は多く夏は少なく、晴れの日は少なく曇りの日は多くするので天候や気温によって、職人さんの経験と知識で変わるんです。
ご紹介させていただいたのは、配合の目安で地域や職人さんあるいは、天候や気温によっても配合は変わるので、あくまでもご参考程度にお願いします。
その他、大津壁の関連ブログは下記のバナーをクリック
弊社では、大津壁の施工に関することや、その他の塗り壁材料のことでもご相談承ります。
お気軽にお問合せください。