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「内装土壁デザイン」の記事一覧

2024/09/20(金曜日)空間を明るく照らす純白の素材が際立つ土壁

めずらしい純白の土壁でインパクト

 

依頼をいただいたのは古民家をリノベーションしてカフェにするオーナー様。

お店のコンセプトもしっかりお持ちで、「古き良きに日本建築から伝わる落ち着き、これを活かす。ただ、他の店と差別化できるように、オリジナル感を出したい」ということでした。

コンセプトだけではなく、オーナー様は古民家特有の問題も解消できればと考えており、その問題は空間の暗さです。この暗さを活かす空間づくりもあるとは思いますが、リノベーションする古民家は想像以上に内部が暗いそうです。

 

 

以上のような意見をお聞きし、当社ご提案させていただいたのが純白の土を素材した土壁です。オリジナルという意味で「純白の土壁」を見た方はほとんどいないの思ったからです。

ただそれだけでは素材感は表現でいないので研究・開発を始めました。

 

素材感を出すための配合と施工方法

 

純白の土を素材にした土壁の配合から始まりましたが、土も同じものはなく、使用する土によって粒子の大きさや粘性が違うので、その土に合わせて配合が変化します。純白の土は比較的、粘性は高い部類です。

素材感部分はつなぎ材に使用する「稲藁」を少し多めに配合し、表面に見せようとしましたがうまくいきません。配合量をさらに増やしてもイメージどおりのテクスチャにはならなかったので苦労しました。

 

 

そこで塗り方(施工方法)を変えることで「稲藁」が表面に良く見え、素材感ある表情を出せないか研究し、何度も塗り試験を行いました。

そんな研究・開発を終え、オーナー様に提出したサンプルが下記になります。

 

 

オーナー様は「こんなに白い土があるの?」と驚いていました。また、「オリジナルを伝えるため、来店のお客様に実はこの壁土なんですよと伝えます」とも言っていただき採用が決まりました。

 

当社では壁材や床材で、お客様の建築イメージ、コンセプト、ニーズに合う空間デザインをご提案をしております。

多彩な空間を彩る壁や床の質感、表情をゼロから開発し、形にします。

「こんな感じにしたい」「こんな風にならないかな」「こんな仕上がりになれば実現できるかも」などがあればご相談ください。

 

■オーダーメイド塗り壁について 詳しくこちら・・・

 

2024/08/23(金曜日)洞窟の中を表現した空間

自然美空間を淡路島の「土」で表現

 

オーダー壁の依頼いただいたのはリフォームを検討中の海外雑貨を扱う店舗オーナー様。

オーナー様はもともと当社ショールーム「SHIDO」にご興味をお持ちで、その理由は土で作られた空間を体感してみたい想いがあったからです。
実際にショールームに来ていただき、土の空間を体感したオーナー様は感動してくださり、依頼をいただきました。

 

■近畿壁材ショールームは詳しくはこちら・・・

 

「土の空間」にオーナー様が興味があったのは、店舗をリフォームするにあたり、洞窟の中のような自然美を感じる空間にしたいという考えがあったからです。

 

 

ですので、この度の依頼内容は洞窟の中を表現できる壁材、床材です。

 

研究・開発は重量と定着との両立が難題

 

この壁を研究・開発する上で難しかったのは壁への定着力です。施工する下地は石膏ボードで、コンセプトは「洞窟の中のような空間」なので天井にも施工することになります。洞窟の中を表現するには岩のゴツゴツした感じを壁で表現する必要があり、ゴツゴツ感を出すには塗り壁材を厚く塗らないと表現できません。

しかし、厚くすればするほど材料がどんどん重くなり、壁に定着する力も必要になります。この度施工予定の店舗は壁だけでなく、天井にも施工するため尚更必要になります。

コンセプトの実現には壁材を厚くする必要があり、天井にも施工する。しかし、厚くすれば壁材の重量は重くなり定着力が弱くなる。この相反する部分を両立させるのはかなり大変でした。

 

 

岩のゴツゴツ感を表現するには削り落とす施工方法を採用することになりしたが、削った時、全体が削れてしまうとゴツゴツにならないため、削れが深いところと浅いところができるように材料調整するのも難しかったです。

このような難題をクリアし、お客様にサンプルを提出し、採用が決定したデザイン壁が下記になります。

 

 

施工後の完成店舗が下記です。

 

 

 

 

当社では淡路島の「土」を素材にした壁材や床材で、お客様の建築イメージ、コンセプト、ニーズに合う空間デザインをご提案をしております。

多彩な空間を彩る壁の質感、表情をゼロから開発し、形にします。

「こんな感じにしたい」「こんな風にならないかな」「こんな材料、仕上がりになれば実現できるかも」などがあればご相談ください。

 

■オーダーメイド塗り壁について 詳しくはこちら・・・

 

2024/08/19(月曜日)力強い素材感と上品さをあわせ持つデザイン壁

土壁の良い特徴を残しつつ、上品さも表現

 

オーダーのご相談いただいたのは店舗オーナー様。ご相談を受けた店舗は個室でゆっくり食事を愉しめる創作和食店。オーナー様がイメージした空間は「茶室」

 

 

ただし、「茶室」を表現しただけではインパクトに欠けるので、落ち着きや上品さを感じるだけでなく、素材感があり、一度訪れたら忘れない印象に残る空間。
落ち着きある雰囲気を出したいので自然を感じる素材を使用して欲しい、しかし、飲食店なので自然を感じるがポロポロと落ちたりしない表面強度も実現して欲しいとの要望です。

 

相反するデザインを表現できるかが重要課題

 

ご相談いただき研究、開発をすすめましたが、難しかったのが、相反するデザインになる「上品さ」と「力強い素材感」の両方を感じる実現です。

落ち着きと上品さを求められる「茶室」には通常「土壁」を採用していることが多く、その表面は滑らかできめ細かく、「土壁」の素材感があまり際立たないように仕上げていることが多いです。
そのような「土壁」の仕上がり表面にどのように「力強さ」を加えるか非常に悩みました。そこで、思い至ったのが「土壁」特有の割れをデザインに取り入れること。
しかもその割れは、大きな割れではなく、小さく割れになるよう試験し、材料を調合しました。

 

 

ただ、小さく、一定に割れるだけではインパクトに欠けるので、施工試験を何度も行い、壁一面の中で小さく割れる部分と大きく割れる部分がランダムに表れるような施工方法を確立しました。

このような研究、開発を行い、お客様に提出し、採用になったデザインが下記になります。

 

 

当社では淡路島の「土」を素材にした壁材や床材で、お客様の建築イメージ、コンセプト、ニーズに合う空間デザインをご提案をしております。

多彩な空間を彩る壁の質感、表情をゼロから開発し、形にします。

「こんな感じにしたい」「こんな風にならないかな」「こんな材料、仕上がりになれば実現できるかも」などがあればご相談ください。

 

■オーダーメイド塗り壁について 詳しくはこちら・・・

 

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