「土強」と「土守」の2つの土壁強化剤の違いは?
〇浸透性土壁強化剤 土強(どきょう)
土壁の中へ浸透し、隙間に樹脂が入り込み、つなげる事で、強度の弱い古い土壁が崩れないようにする強化剤です。
浸透して内部に入り込む成分と、表面に残る成分に分かれ、土壁そのもの全体を硬くします。
土壁を補修する際、下地の土壁が弱っていたら、その上に塗る作業している時、または塗り終わった後に、弱い部分から剥がれたり、接着不良を起こしたりします。
土壁を内部も外部も硬くする事で安心して次の中塗りや上塗りの工程に進めます。
〇土壁撥水剤 土守(つちもり)
直接水が土壁に当たる場所に塗布する撥水剤です。
土は水に当たると流れてしまうため(※土壁の成分の50%が土だとすれば、理屈では壁の50%は長期的に流れてしまいます)撥水剤の力で土壁そのものに水を当てるのを防ぎます。
塗布して乾くと塗布感が無く、土本来の意匠を損ないません。
【結論】
「土強」は土壁を固くし、強度を向上させ、「土守」は土壁を水から守る撥水性能がある。用途が違う。
「土強」は古い土壁を固める場合に使用し、「土守」は外壁の雨があたる箇所の土壁(外壁を土壁仕上げたい場合)を保護するためにご利用ください。