真っ黒に上がる黒漆喰【島かべ瑞黒】
左官工事の中でも「難しい!」と言われている黒漆喰。
真白な漆喰を真っ黒に着色するのは、難しい技術です。
黒漆喰の工法は、各地で様々ですが、漆喰壁に「墨」(松煙や油煙)を入れて着色する方法が多いそうです。
しかし、その方法でも白華して色むらになったり、厚みや乾燥スピードなどにより色むらになったり、墨を入れすぎて割れたり、なかなか難しいと聞きます。
色ムラになりにくい黒漆喰
通常の漆喰だと1㎜以上はつけるところ、瑞黒は、0.5㎜厚で施工します。
なので薄塗りの瑞黒は、乾燥が遅くなって起きる白華や色ムラが非常に起きにくいんです。
瑞黒の塗り方
非常に薄塗りの瑞黒は、漆喰の上に施工します。
薄塗りで下地の表面がそのまま浮き上がるので、漆喰で表面を平らにし、瑞黒を塗ります。
施工方法は、2種類あります。
〇漆喰の表面が、半乾きの状態でタイミングよく瑞黒を塗り付ける
(高い技術が求められる施工方法です)
〇漆喰の完全乾燥後、シーラー材(ドライストップ)を塗布し、乾燥後に瑞黒を塗る