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2025/02/25(火曜日)土間たたきが完成後白くなってしまった!どうすればいい?


白くなった土間たたきは酸洗いで除去


 

酸洗いとは?

 

酸洗いってなに?という質問をたまにお受けするのでご説明します。


 

まず酸洗いはどのような状況に行う作業なのかというと、白華現象(エフロ)が出た場合に行う作業です。

「土間たたき」の表面が白くなったといのは、この白華(エフロ)現象によるものです。

 

白華はアルカリ性質の左官材で起こる、水(水分)が原因の現象で、施工後施工した材料が乾燥するまでの水分が原因で発生するのが一次白華。

施工後完成した状態では白くなかったが、完成後の雨がかりなどの水分が原因で発生するのが二次白華です。

当社土間たたき製品を使用したお客様から「土間たたき表面が白くなった」「白くて表面が見えない」とお問わせいただくのは、90%以上一次白華によるものです。

土間たたきは最終仕上げ工程で、意匠用の骨材(砂利)を表面に見せるために、水拭きを行うため、一次白華がある程度発生します。

しかも、水分が原因の現象なので、水分を長く持ち、なかなか乾燥しない冬場など、施工後から乾燥までに時間がかかる条件になるほど、一次白華はひどくなります。

 

 

アルカリ性とは逆の酸性で洗う事で落とせる

 

白華(エフロ)は水分で石灰の結晶が大きくなり、表面に出てきたもので、性質はアルカリです。

なので逆の性質、酸性で洗うと除去することができます。

当社の土間たたき製品施工後、1週間以上は乾燥させ、中まで完全に乾燥させてから酸洗いを行ってください。

酸洗い製品として「たたき洗浄剤」をご用意しております。

 

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「たたき洗浄剤」は原液でご使用ください。白くなったたたき表面の白華を洗い落とし、土間たたき表面の表情がきれいに見えるようになります。

 

施工手順は下の動画でご確認ください⇊

土間たたき(三和土)が白っくなったら酸洗いを行いましょう!

2025/02/15(土曜日)土壁販売 | デザイン壁 ひび割れ、地層壁するための材料


土壁材料で地層壁(版築風)と割れ壁ができる!


 

「土」で作る「割れ壁デザイン」をつくる!

土壁は乾燥する過程で割れる

土壁を施工し、塗った土壁は乾燥するまでに、水分が抜けていく事によって縮みます。これを乾燥収縮と言いますが、この乾燥収縮によって「割れ」「ヒビ」が発生します。

乾燥時に収縮が起きるのは、田んぼが干上がったときにできる割れと一緒の仕組みです。

なお、乾燥収縮は塗り厚(施工厚)が厚いほど、よく縮むため、大胆な割れを出したい場合は厚く塗る必要が有り、逆に割れをあまり出したくない場合は薄く塗る必要があります。

 

割れを抑える素材「藁(わら)」と「砂」

土壁の素材は「土(粘土)」「藁(わら)」「砂」からできており、「藁」と「砂」は乾燥収縮を抑える役割があります。

ですが、今回はあえて「藁」と「砂」を入れないことで大きな割れを意識的に出しました。

ただし、土壁は表面強度が低く、強く擦れると削れることもあるため、ケミカル素材も使用し、壁への定着力を高め、表面強度も高めました。

 

割れ壁がベースのデザイン

 

割れ壁投げすさ仕上げ

「割れ壁」をフラットに塗り、藁(荒すさ)を表面にたたきつけるようなイメージでデザイン。

 

割れ壁クレーター仕上げ

「割れ壁」に少量の砂利を混ぜて、凹凸を作るように塗り付けたデザイン。

≫割れ壁製品はこちら・・・

 

地層壁(版築風)を土壁仕上げ材を使って表現

地層壁は、版築と言われる伝統的な塀の工法をイメージして、デザインしています。

版築の工法自体は塀の型を作り、土を積み上げて層にしていきます。

今回、この版築をイメージして作成したデザインをいくつか紹介します。

 

版築風土壁(フラット)

土壁仕上げ材「塗ってくれい」No11~14の4色で版築風の層を強調。

 

版築風土壁 砂利拭き取り仕上げ

「塗ってくれいNo11」に砂利を混ぜて、拭き取りしたデザイン。

 

グレーの版築風仕上げ

白い土壁仕上げ「塗ってくれいNo16」に黒顔料「壁カラー黒」を着色し、グラデーションのようにした版築風デザイン。

≫カラー6色ある土壁 塗ってくれいはこちら・・・

当社の土壁仕上げ材で版築風の土壁や割れ壁のデザインができます!

 

 

関連ブログはコチラ・・・

土壁デザイン提案!版築風地層壁 土壁デザイン提案!割れ壁
外壁土壁をご検討中のお客様!

土壁を塗るための下地について

2025/02/04(火曜日)漆喰を冬に塗る場合に起こりやすい現象とは?

白華(エフロ)が発生し粉が付き、色ムラの原因にもなる

 

自然素材だけで作られる塗り壁材「漆喰」や「土壁」はセメントや樹脂(ボンド)が含まれていないため、その他の壁材と比較すると、塗ってから乾燥するまでのスピードは遅いです。

もともと乾燥スピードが遅い上に、冬は気温が低く、施工環境上でも乾燥しない条件が揃ってくるので、さまざまな不具合が起こります。

 

 

漆喰は乾燥スピードが遅くなりすぎると、白華(エフロ)という現象が発生します。いわゆる硬化不良の一種です。

白華はセメントやコンクリート、漆喰など強アルカリ製品に見られる現象で、セメント内部の石灰の結晶が水分で溶け出し、それが仕上げ表面に浮き出て、その結晶が表面で大きく育つと白くなります。

白華には「一次白華」と「二次白華」があり、「一次白華」は施工後~乾燥するまでの水分が原因で発生したもの。「二次白華」は雨がかりする部分などがその水分により施工完了後に発生したものになります。

白華は水分が原因の為、特に施工後~乾燥するまでに発生する「一次白華」は乾燥スピードに大きく影響を受けます。冬場など施工後、なかなか乾燥しない時期ほど白華現象はひどくなります。

白華した漆喰は表面を手で触ると、白い粉が付きます。このような状態をチョーキングと呼ぶ方もいます。この粉は衣服が擦れただけでも付くのでやっかいです。

また、白華はその名のとおり、白い粉が表面出てくる現象なので、カラー漆喰(色付き漆喰)を塗った場合は、色の付いた所と白い粉が表面出てきた所ができるため色ムラになります。

 

 

最近はマーブル調の仕上げを希望する方も増え、あえて色ムラのように仕上げる方法も人気が高いですが、色ムラがダメな方は冬のカラー漆喰施工はお控えください。

「一次白華(エフロ)」は乾燥スピードが遅くなることが原因なので、対策としては風が通るようにする、暖房設備の活用など、塗った漆喰がはやく乾燥する対策を取ることで症状は緩和されるので、どうしても寒い時期に施工しなくてはならない場合はお願いします。

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