癒しを追求し、壁の素材にもこだわる
オーダーメイド塗り壁のご相談をいただいたのは、サロンオーナー様。新店を出すにあたり、内装壁のご相談をいただきました。
新しい店舗は「癒し・やすらぎ」を追求した店舗で、まずはその場所。
元々オーナー様は都市部で複数お店を経営しておりますが、お客様に心から「癒し・やすらぎ」を感じてもらいたい想いから、木々の緑に囲まれ、主要道路などから離れた、もの静かな場所を探していたそうです。
やっとオーナー様理想の場所が見つかり、建築がスタートすることになったのですが、悩んでいたのが内装の壁。
「癒し・やすらぎ」の追求から、店内に使用する素材は自然素材にこだわりたい強い想いをお持ちでした。
そこでオーナー様が採用したいと考えたのが「漆喰」。自然素材の壁「漆喰」で、希望する色に調色して欲しいという依頼です。
ご希望する色のイメージ写真をいただき、表面の仕上がりテクスチャも打ち合わせでご確認させていただき、研究・開発がスタートしました。
漆喰の質感とカラーのバランス
この度のご相談で難しかった点は、漆喰の質感を維持したまま、希望のカラーにすること。
オーナー様が求める漆喰の質感とは、塗料(ペンキ)などとは違う、マットな質感。これを出すためには、塗ってから乾燥するまでの時間を調整する必要があります。
乾燥時間によっては漆喰の表面にテカリが出て、塗料(ペンキ)と同じような質感に仕上がってしまいます。
乾燥時間の調整は材料と施工方法でマットになるよう研究しました。
もうひとつ大変だったのは、ご希望の色が比較的濃いカラーであったこと。色を濃く出すには当然着色材の配合量が増えますが、着色材の配合量が増えるとともに、漆喰の強度は低下します。
なので、大量の顔料を混ぜても強度が落ちないように調合する必要がありました。
困難を乗り越え、当社が開発、オーナー様に提出したサンプルが下記になります。
実はこのサンプルは二度目に提出したもので、一度目提出のサンプルはオーナー様希望の色より少しだけ濃いので、気持ち薄く、淡くして欲しいと依頼を受け、二度目提出のサンプルで採用がきまりました。
この色の漆喰だけではなく、淡いブルー漆喰や、淡いピンクの土壁などもあり完成が楽しみなサロンです。
当社ではお客様の建築イメージ、コンセプトを実現する、壁材、床材のご提案をしております。
多彩な空間を彩る壁や床の質感、表情をゼロから開発し、形にします。
「こんな感じにしたい」「こんな風にならないかな」「こんな仕上がりになれば実現できるかも」などがあればご相談ください。